父の死
7月1日(火) 2014年
♪ ♪ ♪
「お兄ちゃん、すぐ戻って来て!」
妹のただならぬ電話の声で、父が重体に陥ったと直感しました。
「今夜は小康を保つだろう」
そう考えて妹たちと看病を代わり、安心して帰った矢先でした。
車に飛び乗り、アクセルを強く踏みながら、間に合うことを祈りました。
連絡を受けて、短時間で急行したつもりです。
しかし、父は待てなかったのでしょう。
病室内の心電図は、静かにフラットラインを示していました。
「よく頑張ったね。やっと楽になれたね」
父の顔を見て、つぶやきました。
担当医に呼び出されてから、わずか1ケ月でした。
あまりに早い父の死。
「長男としてしっかりしなければ…」
ぼんやりとそんなことを考えていました。 (2015.07.08 記)
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